女性内科


女性の
かかりつけ医として
女性には、男性と比べて起こりやすい症状や病気があります。
体のバランスを崩しやすいのは、女性ホルモンが影響しているかもしれません。
女性ホルモンが減少すると肥満や生活習慣病が起こりやすくなります。
「女性のかかりつけ医」として、女性のさまざまな不調に対応しています。生活に支障が出るような気になる症状があれば、何でもご相談ください。
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日常生活での体の不調
体がダルく疲れやすい / 肩こり、頭痛 /めまい、ふらつき、動悸 / 腹痛、便秘、下痢/ストレス、不安感、不眠/冷え/風邪、花粉症 / アレルギー性疾患/頻尿、尿漏れ など
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肥満
40才過ぎからお腹に脂肪がつきやすくなり、閉経前後から体重がなかなか減らなくなります。加齢により太ってしまう理由として、次のような要因が考えられます。
1. 運動量や筋肉量が低下する。
2. 基礎代謝量が低下する。
3. エネルギー消費と摂取のバランスが崩れる。
4. 女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、内臓脂肪がつきやすくなる。筋肉量は加齢とともに減っていきます。それに比例して基礎代謝量も低下していきます。食事内容を見直し、有酸素運動でエネルギーを消費し、筋トレなどの無酸素運動で筋肉をつけ基礎代謝を上げることが大切になっていきます。
特に更年期になり卵巣の働きが低下してくると、より自分の生活習慣を見直す時期になります。「年だから仕方ない」、「くびれよさらば」というあきらめを捨てて、ポッコリお腹は内臓をしっかりと支える腹筋を強化して自前のコルセットを手に入れ「いつまでも美しい女性でいよう」という気持ちをどうか忘れないで! -
生活習慣病
女性は更年期に入ると脂質代謝異常が現れてきます。脂質代謝をコントロールしているのが女性ホルモン(エストロゲン)です。
閉経後に低エストロゲン状態が持続すると脂質代謝を調整する機序が障害され脂質代謝異常・高脂血症が発症しやすくなってきます。
また、エストロゲンには血管を保護する作用があり、脂質代謝と血管機能の障害を引き起こす結果、高齢期女性での心血管疾患のリスクを高める要因となっていきます。
さらに肥満、糖尿病があると動脈硬化を促進させ狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクが高まってきます。
ぜひ覚えておいて下さい。「エストロゲンは血管を守ります」当院では生活習慣(食事、運動、休養、喫煙、飲酒など)の改善を指導し、高脂血症、高血圧の治療を行います。
改善しない場合や重症の場合は専門医に紹介します。 -
甲状腺疾患
甲状腺疾患は女性に多い病気です。
20〜30代に多い甲状腺機能亢進症と30〜40代に多い機能低下症があり、
月経不順や不妊症の原因になり更年期障害と同じような症状が認められます。月経不順/動悸やイライラ/多汗/食べても太らない/疲れやすい/
体が冷え、寒がりになった/いつも眠たい/やる気が出ない/むくみやすい
など少しの不調で見過ごされやすく注意が必要な疾患です。血液検査で分かり、異常があれば専門医に紹介します。
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鉄欠乏性貧血・かくれ貧血
月経のある女性は貧血になりがちです。
思春期、成熟期、プレ更年期では月経の定期的な出血で鉄が不足していきます。
(もちろん妊娠、授乳期でも鉄が消費されていきます。)
他にも無理なダイエットや偏食などで栄養バランスが崩れることも原因です。
なかには月経周期が短い頻発月経や、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などの病気が過多月経を引き起こし重度の貧血症の原因になります。かくれ貧血 ⋯一般的な血液検査では異常は指摘されなくても「貯蔵鉄不足」で貧血症状が起こる場合があります。血液検査で『フェリチン』を測定することにより診断することができます。疲れやすい/頭痛・めまい/イライラ/うつ/不眠/集中力の低下/冷え性/肌荒れなどの症状がある方。
当院では積極的に「かくれ貧血」の検査を行っています。
治療は食事指導、鉄剤の投与などを行います。 -
亜鉛欠乏症
亜鉛欠乏症の症状は脱毛症、皮膚炎、口内炎、食欲低下、味が分からない、元気がない、風邪を引きやすい、貧血などがあり、特に脱毛が心配な方は亜鉛の検査と鉄欠乏性貧血の検査をお勧めします。
更年期の薄毛(壮年性脱毛症)は原因がまだはっきりと明らかになっておらず女性ホルモンの変動など様々な要因が関与していると考えられています。
亜鉛が欠乏していたら亜鉛の補充を行います。 -
膀胱炎
女性に多い病気です。
排尿痛、頻尿、残尿感などの症状があれば早めに受診して下さい。
頻尿、尿漏れなどは過活動膀胱の可能性もあります。
我慢しないで適切な治療を受けましょう。